手のしびれが出る病気のうち、肘部管症候群と呼ばれるものがあります。
手根管症候群が、手根管(手首のトンネル)で神経が圧迫されるのに対し 肘部管症候群は、肘部管(肘のトンネル)で神経が圧迫されて症状が出ます。 しびれの場所は、薬指の半分と小指です。 肘にある肘部管で尺骨神経が圧迫されることにより、薬指と小指にしびれを感じる病気ですが 机などに肘をぶつけて小指にしびれが出る時に似ています。 肘を曲げるとしびれが悪化するといった特徴があります。 この肘部管症候群は、しびれの生じる指先から、神経の圧迫される肘まで距離が長いので 進行した状態での手術では、改善が限られてしまいます。 このため、定期的な通院で症状経過を診察しながら、改善が無い時は躊躇せず手術をする方が 治りが良い病気であると言えます。 手術は日帰り手術で可能な病気ですので、薬指、小指のしびれが続く方は ぜひ一度手の外科専門医の診察を受けることをお勧めします。
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Author若杉琢磨 Archives
January 2024
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