すっかり冬で、毎日寒い日が続いています。冬になると、雪が降った時だけでなく寒さで体の動きが悪くなり転倒し、骨折する方も多いです。手の外科で代表的な手首の骨折に、橈骨遠位端骨折というものがあります。
この骨折で大切な点をまとめますと 1:手首の骨折でも、指はよく動かす必要がある 2:骨折に伴い、神経症状や腱断裂が起こることがある 3:必ず骨密度の検査を受けましょう の3点があります。 手の外科外来をやっていると、橈骨遠位端骨折で指が動かせず指が固まってしまい 治療がとても大変になる方が時々いらっしゃいます。手首の骨折をした場合でも指は動かせるはずですので いつもよりも意識して、指を動かすように努める必要があります。 また、長母指伸筋腱皮下断裂や手根管症候群など、手術を必要とする状態になることもあります。 このような場合でも、昔と異なり日帰りでの手術が多く行われるようになりました。 私の勤務するわかすぎ整形外科・手の外科クリニックでも日帰り手術での対応をいたします。 最後に、橈骨遠位端骨折を受傷された方は、骨粗鬆症にすでになっている方が非常に多いです。 このため手の治療で大変だとは思いますが、骨密度測定を必ず行うようにしましょう。 詳細はこちらのページをご覧ください。
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Author若杉琢磨 Archives
January 2024
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