手の症状で患者さんが困ることの多い疾患に、この「へバーデン結節」があります。
母指CM関節症と同様「軟骨がすり減る」病状が、指の第1関節に起きた状態です。 へバーデン結節は非常に有名ですので、退行性変化「年齢で起こる変化」であることは、 一般整形外科や内科の開業医の先生にも、広く知られています。 一方で年齢で起こる変化なので、「治りますか?」という患者さんの質問には 「年だから治りません」という答えが出てくることが多いです。 一方で、へバーデン結節は確かに年齢で起こる変化ですが 手の使い方の指導や適切な投薬、場合によっては手術などにより、痛みを軽くすることが可能です。 また、へバーデン結節の指に水ぶくれのできる「粘液嚢腫」は、感染を起こすこともあり 手術が勧められる場合もあります。 「年だから治らない」は、ウソではありませんが、患者さんの指の状態によって 適切な対処・マネージメントがあります。痛くて辛い方、心配な方は ぜひ一度、手の外科専門医の受診をお勧めします。
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Author若杉琢磨 Archives
January 2024
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